協働のための仕組み
の基礎の基礎

1.会議室 〜仲間と目的と課題を共有する仕組み

立場の違う人たちが、ちからを合わせて共通の目的を果たすこと、果たすまで一緒に動く「協働」のためには、いろんな人たちの知恵が求められます。

なかでも核心となるのは「目的の共有」と「課題の共有」です。

目的の共有は、自発的な共有とリーダーが誘う形で作られる共有とがあり、自発的な共有は案外、難しいものです。

課題の共有は、説明を受けて理解するものと体感を通じて会得して行くものとがあり、説明を受けての理解は、意外に肌身感覚には至りません。

リーダーが誘う目的の共有を経て、体感を通じて課題を意識して行くために、市民活動の「例会」が位置づけられ、意味付けられます。

そうです、「例会」こそが、市民活動の核心であり、大切な紐の結び目なのです。

そこで、市民活動を支援する施設には何らかの「会議室」が設けられることになります。

これは、ひとえに市民活動団体が市民活動を行なうための基礎体力づくりに資する目的だと言えます。

2.印刷機 〜広く課題を訴え、目的を知らせるための仕組み

仲間が集まり、いざ行動を始めると、つぎに仲間をふやしたり活動をより広く理解してもらうことが、視野に入って来ることと思います。

せっかくの、誰かにとって良いこと、多くの人にとって求められることに取り組んでも、必要とする人にそうした行いを知ってもらい、つながって行くためには、広報活動が欠かせません。

始めに取り組めることとしては、チラシをつくったり、新聞やテレビ、ラジオ等のマス媒体を通じて訴えたり、ホームページやメールマガジンで知らせて行くことが考えられます。

このうち、チラシについては蒔いた数の1%でも反応があれば上首尾といわれるほど、まだ見ぬ「必要とする誰か」を見つけることは大変なことです。

でも、そうした動きが人と人をつなぎ、その地域に固有の人の結びつきが育まれ、活動で大切とすることが、地域にとっても掛け替えのない何か、に変わって行くのです。

3.会議室と印刷機、再び 成果をアピールし、責任を持って説明する

一定の活動を続け、「成果」が少しづつ溜まって来ると、それを知らせることで、まわりから頼りにされるとともに、自分たちの取組みの、社会にとっての重要さが浮き彫りになって来ます。

また、そうした取組みの妙味、つまりサービスを利用することが、相手の生活を(より良く)変えて行くことにつながることも、知らせて行くことができます。

また一方で、そのような活動が、誰のちからで、どのような手段を通して、どのような人々を巻き込んで実現したか、については、皆さんの活動が地域社会の中でどのように受入れられているのか、も間接的に伝えるものです。

したがって、活動の総決算とも言える年次総会で成果をアピールし、また責任を持って説明することは、あなたの活動が社会に息づき、また地域に固有の活動であることを示し、ひいては長く支援する人々を獲得したり、繋ぎ止めておくためにも大切なことです。

 

こうした活動や場面を支えるために、印刷機や会議室が果たす役割は大きく、その象徴的な設備として、中間支援施設の印刷機や会議室が設置されている、と理解しています。

平成23年4月から、千葉市民活動センター、その後身のちば市民活力創造プラザの運営を千葉市からお預かりして、私(堀達哉=みえけんぞう)は、こうした設備をお貸しする側の立場となっています。

引き続き契約期間を全うするために、他にも、こうした施設に求められる機能や役割についての研鑽を続け、精進して参ります。